占いババの宮殿にある「悪魔の便所」の下には毒沼が広がっているのですが「この毒沼は本当に毒沼だったのだろうか?」と思うような台詞が占いババの口から出てきます。
この記事では、その台詞をもとに悪魔の便所について考察してみたいと思います。
- 占いババの宮殿にある悪魔の便所について
- 占いババのアクマイト光線に対するリアクション
- 悪魔の便所の毒沼は毒沼ではなかった可能性
- 毒沼で死んだ場合とアクマイト光線で死ぬ場合の違い
- アクマイト光線で死ぬとあの世に行けない可能性
- もう一つの可能性
占いババの宮殿にある悪魔の便所について
(引用:ドラゴンボール9巻/69p)
占いババの宮殿にある「悪魔の便所」の下は毒沼になっており、2人の選手はこの毒沼に落ちないように悪魔の舌の上で闘うことになります。
まずはヤムチャがミイラくんと闘いましたが負けてしまいました。
(引用:ドラゴンボール9巻/88p)
負けたヤムチャに変わり、次は悟空がミイラくんと闘い余裕で勝利します。
ミイラくんが負けたことにより、悟空と次に闘う選手が現れました。
その選手は天下一武道会に2回も優勝した事がある実力者のアックマン。
(引用:ドラゴンボール9巻/103p)
悟空とアックマンは闘い始めましたが、アックマンは悟空に手も足も出ません。
圧倒的に強い悟空に手を焼いているアックマンは、必殺技「アクマイト光線」を悟空に放ちました。
そしてなんと、このアクマイト光線は当たった相手の「悪の心」を爆発させて木っ端微塵にしてしまう恐ろしい技だったのです。
悟空を殺す気でアクマイト光線を繰り出したアックマンには、さすがの占いババも「まて、アックマンそこまでせんでも・・!!」と慌ててしまっています。
(引用:ドラゴンボール9巻/111.112p)
しかし、悪魔の便所の下は毒沼です。
占いババのアクマイト光線に対するリアクション
占いババは悟空たちを悪魔の便所で闘わせているので、選手が死んでしまっても構わないと考えているのでは無いでしょうか?
しかし、アクマイト光線を繰り出したアックマンに占いババは、かなり慌ててしまっています。
これはもしかしたら、悪魔の便所の毒沼は毒沼ではない可能性があるのではないでしょうか?
悪魔の便所の毒沼は毒沼ではなかった可能性
占いババがアクマイト光線で悟空を殺そうとしたアックマンの行動に慌てたのは「悪魔の便所の毒沼は毒沼では無いから」と考えることが出来ると思います。
占いババはブルマもつっこんでいるように「悪趣味」なため、悪魔の舌の上で闘う選手に「毒沼に落ちたら死ぬ」という嘘を伝え、それに慌てたり怯えたりするさまを見て楽しんでいただけかもしれません。
(引用:ドラゴンボール9巻/71p)
占いババからすれば、毒沼に慌てたり怯えたりしている選手の様子を見れればよかったのですが、アックマンが悟空を殺そうとしたのは想定外だったのでしょう。
そのため、占いババは悟空を殺そうとアクマイト光線を出したアックマンを止めようとしたのかもしれません。
そして、占いババがアックマンを止めた理由には、もう一つの仮説が立てられると思います。
毒沼で死んだ場合とアクマイト光線で死ぬ場合の違い
上記の考察では「悪魔の便所の毒沼は毒沼ではない可能性」をテーマにしましたが、もちろん悪魔の便所の毒沼が本物の毒沼であった可能性もあります。
占いババは、「悟空たちが死んでも構わない」という考えで悟空たちを悪魔の便所で闘わせたのでしょうが、なぜアクマイト光線で悟空を殺そうとしたアックマンを止める必要があったのでしょうか?
毒沼に落ちて死んでも、アクマイト光線で死んでも、占いババからすれば大した問題では無いはずです。
アクマイト光線で死ぬとあの世に行けない可能性
ここで注目したいのはアクマイト光線で爆発させるものです。
アクマイト光線は当てた相手の「悪の心」を爆発させ木っ端微塵にする技です。
(引用:ドラゴンボール9巻/111p)
心を爆発させるということは「魂を爆発させる事」と考えてもいいのではないでしょうか?
そして、魂を爆発させられた人間は、はたして あの世に行くことが出来るのでしょうか?
多分出来ないと思います。
アクマイト光線によって悪の心を爆発させられた人間は「魂も粉微塵になってしまうので、あの世にも行けずに存在そのものが消滅してしまう」と考えることが出来ます。
それに対して、毒沼に落ちた場合はどうでしょう?
毒沼に落ちたことで肉体は消滅するでしょうが、魂が消滅することはなく、ちゃんとあの世に行くことが出来るはずです。
もしかしたら、占いババは悟空がアクマイト光線で死ぬと、あの世に行けなくなってしまう事を危惧してアックマンを止めようとしたのかもしれないです。
占いババは、あの世とこの世を自由に行き来することができ、死人とも頻繁に交流しているので悟空が死ぬことに抵抗はないと思います。
しかし、悟空がアクマイト光線で死んだ場合には魂が消滅し、あの世に行くことができなくなってしまいます。
占いババからすれば、あの世からもこの世からも存在が消滅してしまうアクマイト光線による死は最悪の死に方です。
そのため、占いババはアクマイト光線を繰り出したアックマンを慌てて止めようとしたのかもしれません。
アクマイト光線で死んだ人間は魂が爆発し、あの世にも行けずに存在そのものが消滅してしまうのですから。
もう一つの可能性
最後に、もう一つの可能性も考えられます。
占いババからすれば悟空の強さは想定外だったのだと思います。
占いババは悟空たちを殺すつもりはなく、事前にアックマンやミイラくんに選手を毒沼に落とさないように指示していたのではないでしょうか(アックマンとミイラくんは空を飛んだり包帯を飛ばせるので、最悪負けても毒沼に落ちることはない)。
(引用:ドラゴンボール9巻/88p)
しかし、悟空の想定外の強さに対抗するためにアックマンはアクマイト光線を出してしまいました。
最初から悟空達を殺すつもりのなかった占いババでしたが、突然アクマイト光線で悟空を殺そうとしたアックマンに驚いてしまい、あわてて止めようとしたのかもしれません。