暗黒魔界の王であるダーブラの強さは悟空によると「セルと同じくらい」ということなのですが、それは「完全体セル」なのか「パーフェクトセル」のどちらと同じくらいなのでしょうか?
考察してみたいと思います。
- 完全体セルとパーフェクトセルについて
- ダーブラと闘っていた悟飯の変身形態
- 青年悟飯の髪型を比較
- 超サイヤ人2の悟飯と互角の闘いが出来るダーブラの強さ
- セルとダーブラどちらが強いのか?
- ドラゴンボール超でのダーブラ
完全体セルとパーフェクトセルについて
悟空はダーブラの強さを「セルと同じくらい」と言っていました。
セルには「完全体セル」と、自爆した後に復活してパワーアップした「パーフェクトセル」があります。
(ドラゴンボール35巻/78p)
はたして、ダーブラはどちらのセルと同じくらいの強さなのでしょうか。
ダーブラと闘った悟飯の変身形態から考察してみたいと思います。
ダーブラと闘っていた悟飯の変身形態
悟飯はダーブラと闘った時は超サイヤ人に変身しています。
悟飯のオーラにはスパークが無いために、この形態は超サイヤ人2ではないと判断することが出来ます。
(ドラゴンボール38巻/131p)
パーフェクトセルは完全体のセルよりもパワーアップしているので、さすがに超サイヤ人の悟飯よりも強いと思います。
また、この時の悟飯はベジータに「平和をいいことに大したトレーニングはしていなかった」、「ガキの頃のほうが強かったぐらい」と言われているので、セル編の時よりもパワーダウンしていると考えられます。
(ドラゴンボール38巻/86.132p)
以上のことから、ダーブラは超サイヤ人の悟飯とほぼ互角の闘いを繰り広げていたため、ダーブラは「完全体セルと同じくらいの強さ」と考察できるのですが、ドラゴンボール超全集には以下の記述があります。
(ドラゴンボール超全集4/90p)
「超サイヤ人2の悟飯とほぼ互角の闘いを繰り広げる」
そうなんです。超全集によるとこの時の悟飯はスパークこそ出ていないものの、超サイヤ人2の状態で闘っているようなのです。
セル編で超サイヤ人2に変身した悟飯は完全体セルよりも遥かに強かったです。
公式設定にのっとれば、修行をさぼってはいたとはいえ、超サイヤ人2悟飯と互角のダーブラは完全体セル以上の強さを持っているということになります。
青年悟飯の髪型を比較
ダーブラと闘った時の悟飯はスパークが出ていないので超サイヤ人2だと思わなかったのですが、ここで超サイヤ人に変身した悟飯の髪型を比較してみたいと思います。
▼超サイヤ人
(ドラゴンボール36巻/91.94p)
▼超サイヤ人2
(ドラゴンボール37巻/167.169p)
▼ダーブラ戦
(ドラゴンボール38巻/131p)
上の画像の1枚目と2枚目が悟天との修行中に超サイヤ人に変身したもの、3枚目と4枚目が天下一武道会で超サイヤ人2に変身した時のものです。
最後の5枚目はダーブラ戦です。
超サイヤ人は前髪が2本あり、超サイヤ人2は1本しかありません。
そして、ダーブラ戦の時の悟飯の前髪は1本しかないので、この時の悟飯はスパークこそないものの超サイヤ人2と言ってもいいのかもしれません。
髪の毛のツンツン具合も超サイヤ人2のものと同じです。
しかし、ダーブラ戦の時の悟飯が超サイヤ人2であるならば、スパークがあってもいいようなものです。
これは鳥山先生が描くのを忘れたか、めんどくさがったのかもしれません。
実際にこの時の鳥山先生が悟飯の変身形態をどちらで描いていたのかはわかりませんが、髪型は超サイヤ人2のものなので、超全集の通りにダーブラ戦の時の悟飯は超サイヤ人2だと考えることも出来ます。
ちょっとややこしくなりましたが、ここは公式にのっとり「ダーブラと闘った時の悟飯は超サイヤ人2」と仮定することにします。
超サイヤ人2の悟飯と互角の闘いが出来るダーブラの強さ
少年期の頃よりもパワーダウンしているとはいえ、超サイヤ人2と互角に戦えるダーブラは完全体セルよりも強いということになります。
そのため、上記の超全集の記述にのっとれば、ダーブラはパーフェクトセルと同じくらいの強さだと考察できます。
セルとダーブラどちらが強いのか?
では、ダーブラとパーフェクトセルのどちらが強いのでしょうか?
悟飯とダーブラが闘っている時に悟空とベジータはこんな台詞を言います。
(ドラゴンボール38巻/132p)
「魔術か~! あいつ思ったよりずっと強えじゃねえか」
この悟空の台詞にもあるように、当初の悟空の見立てよりもダーブラは強かったようです(魔術込み)。
ところで、この悟空の見立てたセルは、「完全体セル」と「パーフェクトセル」のどちらなのでしょうか。
悟空はバビディのところに来る前に天下一武道会で超サイヤ人2に変身した悟飯を見ているので、悟飯がどのくらい強いのかは知っているはずです。
そして、悟空は悟飯がダーブラと闘う前に、悟飯がちゃんと修行をしていたかどうか聞いています。
これらの事から悟空は「天下一武道会の時に感じた悟飯の気ではダーブラに勝てるかどうか怪しい」と思っていた可能性があります。
(引用:ドラゴンボール37.38巻/169.86p)
天下一武道会の時の悟飯は超サイヤ人2に変身しているので、少なくとも完全体セルよりは強いはずです。
そのため、悟空の見立てていたセルは「完全体セル」ではなく「パーフェクトセル」である可能性が高いと思います。
そして、ベジータはダーブラに苦戦している悟飯にイライラして「ガキの頃のほうが強かったぐらい」と言っていますので、少年期の悟飯であればダーブラを倒せるくらいの強さがあるとベジータは考えているのではないでしょうか?
上記の事をまとめます。
最初に悟空はダーブラの強さを「パーフェクトセルと同じくらい」と見立てました。
しかし、実際に超サイヤ人2の悟飯と闘っているところを見たところ、当初思っていたよりもずっとダーブラは強かったようです。
次にベジータの台詞から「少年期の悟飯であればダーブラを倒せる」と取れる発言があるので、「ダーブラはパーフェクトセルと同じかそれ以上で、少年期の超サイヤ人2の悟飯よりは弱い」と考えることが出来ます。
そして最後に、悟飯と闘っていたダーブラはベジータの邪心を見つけたため、いったん悟飯との闘いを中断します。
その後、悟飯とダーブラは再び闘おうとしました。
バビディに勝算を聞かれたダーブラは悟飯の事を「ゴミ」と言っています。
(ドラゴンボール38巻/180p)
ダーブラは勝つ気まんまんですが、読み返してみるとダーブラは悟飯との闘いでもいくらか余裕があるような感じもします。
(ドラゴンボール38巻/130.131p)
悟空も当初の見立てよりもダーブラは「ずっと強い」と言っているので、このダーブラの自信が本物であれば「ダーブラの強さはパーフェクトセルと同じではなく、それ以上の強さがある」と考えてもいいのかもしれません。
ということで、色々な見方があるとは思いますが、この記事では「パーフェクトセルよりもダーブラのほうが強い」と考察します。
ただ、ベジータの台詞にもあるように、ダーブラはセルよりも強いですが、超サイヤ人2の少年悟飯ほどの強さは無いと思います。
また、悟飯にはスパークがないのが気になるので、この時の悟飯は超サイヤ人2の一歩手前みたいな状態だと個人的には思っています。
ドラゴンボール超でのダーブラ
(ドラゴンボール超3巻/19p)
最後にちょっと忘れてました。
ドラゴンボール超でもダーブラが出てきます。
バビディ達に備えて未来トランクスは界王神と一緒に界王神界で修行をしていました。
トランクスは界王神界での修行で充分に強くなったのですが、ダーブラに大苦戦してしまいます。
追い詰められたトランクスは土壇場で超サイヤ人2に変身し、界王神がダーブラの動きを金縛りで止めているうちにバーニングアタックを放ち、逆転勝利を果たしました。
界王神界でバビディたちに備えて修行をしたトランクスでもダーブラには大苦戦してしまっているので、未来のダーブラもかなりの強さです。
たぶん、完全体セルよりも強く、パーフェクトセルと同じか、それ以上の強さはあるんじゃないでしょうか。