ドラゴンボールのナメック星編にて、変身をしたザーボンに目潰し攻撃を仕掛けたベジータの天才的な格闘センスについて考察してみたいと思います。
- ザーボンに目潰しを仕掛けるベジータ
- ベジータの奇襲攻撃は大成功
- 「サイヤ人は死にかけてから復活すると強くなる設定」が出てくるのは、この少し後
- 変身したザーボンと闘った時のベジータは完全には回復していなかった可能性もある
ザーボンに目潰しを仕掛けるベジータ
ベジータは一度、変身したザーボンと闘っています。
結果はベジータの惨敗となり、瀕死の重傷を負ったベジータはフリーザの宇宙船に運ばれ、ドラゴンボールの在り処を吐かせるためにメディカルマシーンで治療されました。
その後、メディカルマシーンで治療されたベジータはザーボンのスキをつき宇宙船を脱出。
(引用:ドラゴンボール23巻/18.19p)
ザーボンは脱出したベジータを追跡し、再び2人は闘うことになるのです。
ザーボンはベジータと闘うために変身をし戦闘力を大幅に上げましたが、前回圧倒的な差でベジータに完勝しているため油断しています。
(引用:ドラゴンボール23巻/46p)
突撃してきたザーボンの攻撃を避けたベジータは上空に高くジャンプ。
ザーボンもベジータを追いかけて上空に飛び上がりましたが、ベジータはジャンプする際に砂を掴んでおり、ザーボンの顔めがけて砂を落とします。
このベジータの行動によってザーボンは目を潰されてしまい、視力を奪われてしまいました。
ベジータは目が見えないザーボンの背後忍び込み、背中に向かって渾身の一撃を叩き込みます。
(引用:ドラゴンボール23巻/48.49p)
ベジータの攻撃を受けて吹き飛ばされてしまったザーボン。
そこに、さらなるベジータの追加攻撃が入ります。
凄まじい勢いで何発も気功波をザーボンに叩き込んでいきます。
この攻撃によりザーボンは大幅に戦闘力を落としてしまいました。
ベジータの奇襲攻撃は大成功
(引用:ドラゴンボール23巻/56p)
ベジータは、前回勝って油断をしているであろうザーボンの心理を見抜き、一気に奇襲攻撃をかけて大ダメージを与えようと考えていたのです。
この奇襲攻撃を受けたザーボンは大幅に戦闘力を減らしてしまったので、ベジータは、いとも簡単にザーボンを殺すことができました。
ところで、この変身をしたザーボンと闘う前にベジータはメディカルマシーンで治療を受けていました。
サイヤ人には「死にかけてから復活すると戦闘力が上がる」という設定があります。
もしかしたら、ベジータは奇襲攻撃をかけなくてもザーボンに勝てていたのでは無いでしょうか?
「サイヤ人は死にかけてから復活すると強くなる設定」が出てくるのは、この少し後
サイヤ人には「死にかけてから復活すると戦闘力が上がる」という設定がありますが、この設定はベジータがザーボンに奇襲攻撃を仕掛けた少しあとに出てきます。
(引用:ドラゴンボール23巻/57p)
ベジータがキュイと闘った時にも、この設定を匂わすような台詞がありますが、ちゃんと設定として出てきたのは奇襲攻撃のあとです。
(引用:ドラゴンボール21巻/122p)
上記の設定は2人が闘い始める時には存在していないので、「前回負けているベジータはザーボンにどうやって勝つんだろう?」と読者は思うはずです。
読者に戦闘力がザーボンよりも劣っていると思われているベジータは、ザーボンの油断をついて目を潰し、一気に奇襲攻撃をかけることで戦闘力の差をもろともせずに形勢を逆転させることに成功します。
ザーボンの心理を読んだベジータの天才的な格闘センスが光る最高のシーンです。
そして、この後に「サイヤ人は死にかけてから復活するとパワーアップする設定」が出てきます。
ベジータは奇襲攻撃をかけなくともザーボンに勝てていただろう事が判明し、ベジータの強さがより一層引き立ちます。
変身したザーボンと闘った時のベジータは完全には回復していなかった可能性もある
メディカルマシーンで治療を受けていたベジータは、おそらく意識が回復した直後にメディカルマシーンを破壊しています。
(引用:ドラゴンボール23巻/18.19p)
メディカルマシーンで体力が完全に回復するまで待っていては、部屋にフリーザが来てしまう恐れがあるでしょう。
そのため、ベジータは意識が回復し、ある程度戦闘力が戻ったタイミングでメディカルマシーンから出たのかもしれません。
戦闘力が完全ではないベジータはザーボンの油断を利用し、奇襲作戦に出たのでしょう。
なお、ベジータの体調が万全の状態で有るかどうかに関わらず、どちらにしてもザーボンはベジータに油断してかかるはずですので、どう転んでもザーボンに勝ち目はなかったと思います。
ザーボンとベジータでは、闘いのセンスが違い過ぎるのです。