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キュイとドドリアを殺すベジータのキャラ立ちが凄い【ドラゴンボール】

ナメック星編でのベジータのキャラ立ちや、ストーリー展開の面白さについて考察してみたいと思います。

 

フリーザの目を逃れたベジータが思う存分ナメック星で大暴れをする様は最高です。

 

 

フリーザに匹敵する驚異として描かれるベジータ

ナメック星編の序盤でベジータはフリーザに匹敵するか、それ以上の驚異として描かれます。

 

フリーザ達はスカウターでナメック星人の気を探しドラゴンボールを奪っていましたが、5個目のドラゴンボールを奪う際にナメック星人のムーリにスカウターを破壊されてしまいます。

 

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(引用:ドラゴンボール22巻/22.23p)

 

そしてクリリン達はフリーザに勝ち目はないので、悟空がナメック星に到着するまでの6日間、身を隠そうとしていました。

 

スカウターを失ってしまったフリーザはクリリン達の居場所を突き止めることが出来ないので、悟空がナメック星に到着するまでの間、身を隠すぐらいなら簡単にできると思いますが、ベジータがそうはさせてくれません。

 

ベジータは地球での闘いで「気を探る能力」を身に着けており、スカウターが無くても気を感じてクリリンやナメック星人の居場所を突き止めることが出来るようになっていたのです。

 

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(引用:ドラゴンボール22巻/92p)

 

気を探れるようになったベジータは簡単にナメック星の村を見つけ、ドラゴンボールを手に入れています。

 

残る1個はナメック星の最長老が持っており、気を探れるベジータが最長老を見つけるのは時間の問題でしょう。

 

クリリンは最長老がベジータに見つかる前に、デンデと一緒に最長老のもとへと向かうことになります。

 

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(引用:ドラゴンボール22巻/114p)

 

もし、ベジータが地球で死んでいてナメック星編に登場しなかったとしたら、クリリン達は「フリーザがドラゴンボールをそろえられない事を祈りつつ、悟空が来るまで身を隠す」だけの、なんとも単調なストーリー展開になってしまっていたと思います。

 

ベジータが気を探れるようになったおかげで、クリリン達は最長老のもとへ行かざるをえなくなり、ベジータは「見つかったら死を意味する」ような、スカウターを失ったフリーザ以上の危険な存在として描かれるようになります。

 

そして、このベジータの危険性を更に引き立てる演出も、作中では抜かり無く行われています。

 

キュイを殺すベジータ

ナメック星に到着したベジータは地球で悟空と闘った時よりも戦闘力を大幅に上げています。

 

地球に来た時のベジータの戦闘力は18000でしたが、悟空との激しい闘いを経た事で、ナメック星に到着したときには24000まで戦闘力が上がっています。

 

戦闘力24000に達したベジータは、過去の自分と同じ戦闘力を持つ「キュイ」をいとも簡単に殺してしまうのです。

 

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(引用:ドラゴンボール21巻/131p)

 

ドドリアを殺すベジータ

 サイヤ人編の時よりも大幅にパワーアップしているベジータは、キュイの次にドドリアと闘うことになります。

 

ドドリアの戦闘力は22000あり、かなり高い戦闘力を誇りますが、ベジータには手も足も出ません。

 

そして、ベジータに全く勝てる見込みのないドドリアは、惑星ベジータが消滅した本当の理由をベジータに話します。

 

惑星ベジータはフリーザによって破壊されていたのですが、ベジータは「惑星ベジータは巨大な隕石が衝突したことで消滅した」と聞かされていました。

 

ドドリアは「この惑星ベジータ消滅の真実を話せばベジータはショックを受けるだろう」と考えていたのです。

 

ショックを受けてしまっているベジータのスキをついてドドリアは逃げようとしていましたが、ベジータはそんな事でショックを受けるような人物ではありませんでした。

 

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(引用:ドラゴンボール22巻/74.77p)

 

自分の狙いが外れてしまったドドリアはベジータに殺されてしまいます。

 

ナメック星でのびのびと悪事を働くベジータ

キュイとの闘いでベジータの強さが描かれ、ドドリア戦ではベジータのバックボーンとフリーザとの因縁が描かれました。

 

充分にベジータのキャラクター性を引き立たせたあと、のびのびと悪事を働かせることで、ベジータのキャラクター性と危険度が更に際立ちます。

 

スカウターを失ったフリーザはベジータを見つけることが出来ないので、思う存分悪事を働くことが出来ます。

 

気を探ってナメック星の村を見つけたベジータは、その村の長老にドラゴンボールをもらおうとしましたが、もちろん長老はベジータにドラゴンボールを渡そうとしません。

 

次の瞬間「じゃあ死ね!」といって、ベジータは問答無用で村を壊滅させます。

 

会話になっていません。

 

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(引用:ドラゴンボール22巻/96p)

 

老人も子供も関係ありません。

 

皆殺しです。

 

ベジータに見つかってしまえば命はないと思わせるストーリー展開

 

  • サイヤ人編以上の戦闘力。
  • 気を探る能力を身に着けている。
  • 仲間や家族の事などなんとも思わない性格。
  • フリーザとの因縁。
  • 問答無用でナメック星人を虐殺する。

 

など、キュイやドドリアとの闘いなどを通して、ベジータのキャラクター性と危険度が充分に引き立てられました。

 

気を感じることが出来るベジータは最長老の居場所を突き止めるのも時間の問題でしょうから、クリリンもドラゴンボールをベジータに渡さないために最長老のもとへ行かざるを得ません。

 

そして、もし最長老のもとへ行くまでの間にベジータに見つかってしまったら、いとも簡単に殺されてしまうでしょう。

 

スカウターを失ってしまったフリーザと同じか、それ以上の驚異として描かれるベジータ。

 

そして、その危険度を更に引き立てる数々の演出によって、ベジータのキャラ立ちが凄まじいことになっています。

 

ベジータが暴れまわり、ストーリーをかき乱し続ける事で、ナメック星編の序盤は何が起こるのかわからない予測不能な面白さになっていると思います。