悟空の兄ラディッツの強さについて考察してみたいと思います。
ラディッツは初登場時こそ、かなりの戦闘力を持っていましたが、インフレの続くドラゴンボールの世界ではすぐに雑魚扱いになってしまいます。
(引用:ドラゴンボール18巻/148p)
強敵だったラディッツ
悟空の兄ラディッツは天下一武道会で優勝した悟空とライバルのピッコロの二人がかりでも全く相手にならないほどの強さを持っていました。
途方も無いくらい強いラディッツの戦闘力に、悟空も「恐ろしくてがたがた震える」程です。
(引用:ドラゴンボール17巻/109p)
そんな強敵のラディッツでしたが、悟空がかめはめ波を使って以降、戦闘力がどんどん増えていく二人にビビりっぱなしになってしまいます。
(引用:ドラゴンボール17巻/128.134.153p)
そしてラディッツは悟空たちの戦闘力の数値に囚われすぎてしまい、魔貫光殺砲の一撃によって命を落とします。
スカウターの無線を通じて、このラディッツの闘いを観察していたナッパは、ラディッツのことを「弱虫ラディッツのバカ」と言っています。
(引用:ドラゴンボール18巻/138p)
ラディッツは強いやつと闘いたいという気持ちがない
闘いのなか戦闘力をどんどん増加させていく悟空たちにビビってしまっているラディッツでしたが、もしかしたらラディッツには「強いやつと闘いたい」という気持ちがないのではないでしょうか。
悟空が子供の頃からどんどん強くなってこれたのは、この「強いやつと闘いたい」という気持ちがあったからです。
(引用:ドラゴンボール21巻/149p)
そのため悟空は強敵とあった時にも怯えることなく闘いを楽しみ、どんどん戦闘力を増加させてきました。
ラディッツは格下をボコれればそれでいい
ラディッツもサイヤ人なので戦闘が好きという感情はありますが、それはあくまで「格下限定」であると考えてもいいのではないでしょうか。
ラディッツは自分よりも弱いやつを倒すことに喜びを感じ、できるだけ強いやつとは出会いたくないし、闘いたくもないと考えていると思います。
それは宇宙船に閉じ込めた悟飯の戦闘力をキャッチしたラディッツのスカウターに警戒信号が出た場面からも伺えます。
(引用:ドラゴンボール17巻/96p)
そのため、ラディッツは自分よりも強い敵との闘いや、自分がぼろぼろに傷つくほどの激しい戦闘をしたいとは思っておらず、今の戦闘力で楽に倒せる敵を選んで闘って来たのかも知れないです。
もし自分よりも強い敵が出てきたときは、ナッパとベジータに任せればいいのです。
ラディッツは努力ができない
以上のことからラディッツは強くなって自分を高めたいという感情はなく「いまある戦闘力で楽に戦える相手をボコれればいい」と考えていると考察します。
そしてそれは、サイヤ人の弱点である尻尾をラディッツは鍛えていないところにも出ていると思います。
(引用:ドラゴンボール17巻/145p)
ベジータもナッパも悟空も弱点である尻尾は鍛えていました。
そしてサイヤ人の弱点である尻尾を鍛えるということはとても大変なことで、少年期の頃の悟空の台詞からも、その難しさが伺えます。
(引用:ドラゴンボール11巻/98p)
ラディッツもたぶん過去に尻尾を鍛えようとしたことはあると思いますが、あまりにも尻尾を鍛えることが苦しいので途中で投げ出した可能性もあります。
尻尾も鍛えられず、強敵と闘いたいという気持ちもないラディッツは、強くなるための努力もできないキャラクターだと言えるのではないでしょうか。
そしてラディッツは今の戦闘力に満足しており、強敵と出逢えばナッパとベジータがなんとかすればいいのです。
自分を鍛える必要はありません。最悪大猿になればいいのです。
そのためラディッツは強敵との戦闘は避けたがり、地道な修行や努力も出来ないため、初登場時以上の戦闘力を手に入れることは出来ないのではないでしょうか。
もしラディッツが生きていても、どんどんインフレを起こしていくドラゴンボールの世界についていくことは出来ず、ラディッツは公式戦闘力1500以上の強さを手に入れることは難しいと思います。