ドラゴンボールのサイヤ人編のワンシーン。
悟空の界王拳によって戦闘不能になったナッパをベジータが空中に投げて殺す場面について考察してみました。
なぜベジータはナッパを投げたのか?
悟空の界王拳によって動けなくなってしまったナッパ。
ナッパはそばにいるベジータに助けを求めて手を伸ばしました。
(引用:ドラゴンボール19巻/150p)
ベジータは無表情で差し出されたナッパの手を握ります。
「すまねえな・・ベジータ」、ナッパは途切れるような声でベジータにお礼をいいますが、次の瞬間。
「ブンッ!!」
ベジータはナッパを空中に放り投げると気を高め、それをナッパに向かって一気に解き放ちます。
「べ・・ベジー・・!!!!」
(引用:ドラゴンボール19巻/152.153p)
ナッパの断末魔の叫びが辺りに響きわたる間もなく、ベジータの攻撃の直撃を受けたナッパは跡形もなく消え去ってしまいました。
ベジータの非常さと恐ろしさがよく分かるサイヤ人編の名シーンですが、ひとつ疑問が出てきます。
「なんで投げたの?」
ナッパのタフさ
なぜベジータがナッパを投げたのか?
その理由のヒントはナッパの「タフさ」にあるのではないでしょうか。
あの世で修行をした悟空はナッパよりも圧倒的に強かったのですが、思っていた以上にナッパがタフだったので倒しきれずにいました。
悟空もナッパの耐久力に少し困ったような言葉を漏らしています。
(引用:ドラゴンボール19巻/141p)
ナッパを消し去るには、地球を破壊してしまうだけのパワーが必要なのではないか
ナッパのタフさはかなりのものなので、跡形もなく消し去るためには相当のパワーが必要なはずです。
もしかしたら地球を破壊してしまうほどの衝撃を与えなければいけないかも知れません。
そのため、もしベジータが倒れているナッパを投げずに地面に向かって気功波などを撃っていた場合、地球が壊れてしまう恐れがあります。
もちろん手加減すればいいのですが、その場合、ナッパは生焼けになってしまいます。
ベジータもサイヤ人の王子としてのプライドがあるはずですから、ナッパを跡形もなく消し去ってしまいたいはずです。
地球へのダメージを考えてナッパを消しきれず、生焼け状態にしてしまったらベジータのプライドに傷がついてしまいます。
そのため、ベジータはナッパを跡形もなく消しされるだけの衝撃を思いっきりぶち当てるために、ナッパを空中に投げたのかも知れません。
空中への攻撃であれば地球へのダメージは気にしなくてすむはずです。
それにベジータのすぐそばにはカカロット(悟空)がいます。
悟空へのけん制の意味もあったのではないか
ナッパを殺したときのベジータの戦闘力は相当なものだったようで、その気を感じた悟空は驚愕していました。
(引用:ドラゴンボール19巻/153.157p)
悟空はあの世での修行によって戦闘力を大幅に上げており、ナッパとの闘いでもかなりの余裕を見せていました。
たぶんベジータはこの悟空の態度が気に食わなかったのだと思います。
ベジータは悟空が驚愕するほどまでに戦闘力を高め、ナッパが跡形も残らず、地球を破壊してしまうかも知れないほどの衝撃を与えて爆殺することで、サイヤ人の王子と下級戦士との格の違いを見せつけたかったのかもしれません。