サイヤ人編で登場したエリートサイヤ人のナッパは高い戦闘力をもつ強敵です。
その強さは相当のものでピッコロでも相手にならないくらいでした。
そしてピッコロはナッパとの闘いのなか、悟飯をかばって死んでしまいます。
ピッコロが死んだことによって怒りを爆発させた悟飯は魔閃光をナッパに放ちます。
しかしナッパは悟飯の渾身の魔閃光でさえ片手で弾き返してしまうのです。
魔閃光を撃った悟飯は力尽きてしまい、その場に座り込んでしまいました。
力を使い果たした悟飯にナッパがトドメを刺そうとしますが、あの世で修行をしてパワーアップした悟空が助けに来るのです。
ナッパの頭の上に立つ悟空
あの世での修行を終えた悟空は戦闘力が8000以上あり、戦闘力4000のナッパの攻撃をいとも簡単に避けてしまいます。
悟空のあまりの強さと動きの速さに、悟飯もクリリンも目で捉えることができないほどです。
そして次の瞬間、猛スピードでナッパに向かって走っていく悟空は一瞬のうちにナッパの頭の上に立ってしまうのでした。
(引用:ドラゴンボール19巻/124p)
下級戦士の落ちこぼれのサイヤ人である悟空に頭の上に乗られてしまうことは、エリートであるナッパにとっては最大の屈辱でしょう。
そして次の瞬間、ナッパはものすごい形相で頭の上に乗っている悟空を両手で叩き落とそうと攻撃を繰り出しますが、悟空はこれを狙っていたかのように頭から降りて、がら空きになったナッパの腹部にパンチをお見舞いします。
(引用:ドラゴンボール19巻/125p)
『いまの一発は餃子のうらみだ!』、パンチを食らったナッパは悶絶してしまいました。
めちゃくちゃかっこいいサイヤ人編のワンシーンですが、悟空のこの行動は少し敵をおちょくるようなナメプと取ることもできると思います。
思えば悟空は、このようなナメプと取られるような行動を過去に何度か取っています。
悟空のナメプ癖
悟空のナメプ行動を3つピックアップしたいと思います。
まず桃白白戦からの1シーンです。
一度は桃白白に倒された悟空でしたが、カリン塔に登ってパワーアップします。
パワーアップした悟空は桃白白と再戦しますが、悟空は桃白白に一方的に攻撃されたままになってしまいます。
この光景を見たウパも悟空が打たれっぱなしになっていることに心配していますが、悟空は実はこの攻撃をワザと全て受けておりピンピンしています。
(引用:ドラゴンボール8巻/108.109.112p)
さらに占いババの宮殿でのミイラくんとの闘いでも同様の行動を取っています。
(引用:ドラゴンボール9巻/95.96.97p)
この悟空の『相手の攻撃を一方的に受け続ける』という行為は、相手と自分との強さの差がかなり開いていると確信していなければ取ることができない行動です。
そして次は第23回天下一武道会での天津飯との試合での1シーンです。
悟空は天津飯との試合中に修行用に着ていた重たい服を脱いで身軽になります。
そして身軽になった悟空は天津飯と再び闘い始めますが、なんと天津飯の帯を取ってしまうのです。
帯を取られた天津飯はズボンがずり下がってしまい、パンツが丸出しになってしまいます。
(引用:ドラゴンボール15巻/136p)
天津飯は天下一武道会で大恥をかいてしまいました。
以上のことから、あからさまではないですが悟空は昔から少しナメプ癖があると思います。
そしてそのナメプ癖は息子の悟飯に引き継がれていたのかも知れません。
息子に引き継がれるナメプ癖
(引用:ドラゴンボール41巻/167p)
『こっちだ、ウスノロ』
魔人ブウ(悪)と闘ったときのアルティメット悟飯の名言です。
老界王神に力を引き出されてパワーアップした悟飯は魔人ブウと悪口をいいながら闘っています。
(引用:ドラゴンボール41巻/169p)
決してダラダラ闘っているわけではないですが、魔人ブウに精神的な苦痛を与えるような言動を悟飯は取っています。
また悟飯は、セルゲームのときにもセルに対してナメプをしていました。
超サイヤ人2になった悟飯はセルを『できるだけ苦しめて殺してやりたい』と考えており、なかなかセルにトドメを刺さずに、少しづつ痛ぶりながら闘っていたのです。
この悟飯の様子に気づいた悟空は『すぐにとどめをさせ!!!』と忠告しますが悟飯は聞こうとしません。
(引用:ドラゴンボール35巻/40p)
その結果、追い詰められたセルは自爆することを選択し、悟空は死んでしまうことになるのです。
悟飯のナメプ癖は遺伝だった?
悟飯は相手よりも圧倒的に強くなっていた場合、ついつい相手の悪口を言ったり、ナメプをしてしまうくせがあるように思います。
悟空も悟飯ほどではないですが、相手に屈辱を与え精神にダメージを与えるような行動を取ることがちょくちょくありました。
この悟飯のナメプ癖は父親の悟空から受け継がれたものだったのかも知れません。