ドラゴンボールのサイヤ人編で登場したナッパ。
ナッパはとてつもない強敵で(戦闘力4000)、修行をしてパワーアップをしたピッコロたちでも手も足も出ないほどの強さを誇っています。
ナッパの圧倒的な戦闘力によって次々と仲間たちが倒れていくなか、あの世で修行をしてパワーアップした悟空が登場するのです。
圧倒的な戦闘力でナッパを倒す悟空がかっこよすぎ
(引用:ドラゴンボール19巻/123p)
界王様のもとで修行をした悟空の前にはナッパでさえ相手になりません。
仲間たちの死に怒りを爆発させ戦闘力をぐんぐん上げていく悟空。
その戦闘力は8000以上にもなります。
ナッパの公式戦闘力は4000なので、悟空はナッパの実に2倍の戦闘力を誇っているのです。
圧倒的な戦闘力の差によってナッパを子供扱いする悟空はむちゃくちゃかっこいいですが、この悟空のかっこよさを引き立てるためにサイヤ人編では様々な伏線がはられています。
Z戦士VS栽培マン
ナッパが地球にくる1年前、悟空とピッコロはサイヤ人のラディッツと闘いました。
ラディッツは凄まじい強さで、悟空とピッコロが組んで2人がかりでも大苦戦するほどの強敵でした。
そして悟空は闘いの中ラディッツを羽交い締めにしてピッコロの魔貫光殺砲ごと貫かれることでラディッツを倒すことに成功します。
(引用:ドラゴンボール17巻/165p)
悟空の犠牲を払ってラディッツを倒したピッコロでしたが、死に際のラディッツの口から衝撃的な事を告げられます。
なんと、1年後にラディッツよりも強いサイヤ人2人が地球にやってくるというのです。
その後ピッコロは悟飯と、天津飯達は神様のいる天界で修行をし、1年後に来るサイヤ人にそなえるのでした。
そして1年後やってきたサイヤ人のナッパは前哨戦として栽培マンを繰り出してきました。
この栽培マンは戦闘力が1200あり、戦闘力1500のラディッツと同じくらいの強さを誇っています。
しかし1年間修行をしたピッコロ達は栽培マンたちよりも強くなっており、全く苦戦することなく勝利します。
(引用:ドラゴンボール18巻/157p)
その後、修行をして強くなっているピッコロ達はナッパと戦いますが、とてつもない絶望感に襲われることになるのです。
強すぎるナッパ
ナッパの戦闘力は1年間修行したピッコロ達をはるかに上回っていて歯が立たないくらいの強さでした。
天津飯の腕をパンチ1発でもぎ取り、天津飯と餃子の命をかけた気功砲と自爆攻撃にも無傷。
(引用:ドラゴンボール19巻/11p)
残ったピッコロと悟飯、クリリンの3人がかりでも全く苦戦する素振りを見せないほどの圧倒的な強さで無双しています。
ピッコロ達は事前にラディッツと同じ位の強さの栽培マンと闘っているため、ナッパの強さや絶望感が更に引き立って演出されています。
そしてその後、どうしようもない強さのナッパの攻撃によって悟飯をかばったピッコロが死んでしまうのです。
(引用:ドラゴンボール19巻/92p)
涙の魔閃光
(引用:ドラゴンボール19巻/99p)
ピッコロが死んだ事によって怒りを爆発させた悟飯。
このときの悟飯の戦闘力は2800にもなりました。
そして放たれる悟飯の必殺技『魔閃光』。
怒りに震え涙を流しながら放った魔閃光でしたが、ナッパは片手で弾き飛ばしてしまうのでした。
クリリンはダウンし、ピッコロも死んでしまい、悟飯も力を使い果たしてしまいました。
どうしようもない絶望感に場が包まれるなか、ここで悟空が登場します。
(引用:ドラゴンボール19巻/105p)
そして悟空はとてつもない戦闘力でナッパを圧倒するのです。
全ての絶望をひっくり返す悟空
- 1年間の修業でラディッツと同じか、それ以上に強くなったピッコロ達。
- そんな強くなったピッコロでも手も足も出ないほどのナッパの強さ。
- 悟飯の放つ魔閃光を片手で弾き飛ばすナッパ。
- 全ての希望が尽きて絶望している悟飯とクリリン。
ナッパのとてつもない強さと絶望感をじゅうぶんに演出し、頂点に達した段階で悟空がさっそうと登場し、圧倒的な戦闘力でナッパを倒すのです。
ていねいに話を運んでナッパの絶望的な強さを演出し、『これ以上ないほどのピンチ』という場面を作ることで、遅れてきてた悟空の『救世主感』がいっそう際立っています。
もしナッパの強さの表現がいまいちだったら遅れてきた悟空がどんなに強くても、これほどのかっこよさや頼もしさを感じることはなかったでしょう。
しっかりとナッパがピッコロ達を圧倒する強さを見せ、すさまじい絶望感を演出していてくれたからこそ、ここまで悟空のかっこよさと頼もしさが引き立っているのだと思います。