セルゲームの最終決戦で悟飯がセルとのかめはめ波の撃ち合いに勝つことが出来た勝因について考察したいと思います。
悟飯がセルに勝てたのは父親である「孫悟空」のおかげだったのかも知れません。
未来ブルマの語る孫悟空という存在
過去に来る前のトランクスは人造人間17号と18号と戦いで負傷してしまい入院していました。
入院中にブルマから聞いた悟空の存在、ブルマは悟空のことを『強くもあるが、どんなにとんでもない事が起こってもなんとかしてくれそうな人』と語ります。
(引用:ドラゴンボール33巻/183p)
このブルマのセリフが出てきたのが原作33巻です。
そして原作34巻からはセルゲームが始まり、悟飯はセルとの戦いの中でどうしようもない絶望的な状況に追い込まれてしまうのです。
ベジータをかばい左腕を負傷した悟飯
トランクスを殺された怒りからパーフェクトセルに突撃していったベジータでしたが、返り討ちにあってしまいます。
セルは間髪入れずに倒れているベジータに向かってとどめを刺そうとしますが、悟飯が助けます。
しかし復活したセルの戦闘力が思ってた以上に上がっていたため、ベジータをかばった悟飯は左腕を負傷してしまいました。
(引用:ドラゴンボール35巻/93p)
悟飯以外の仲間たちも敗北を確信していた
ベジータをかばった悟飯が腕を負傷したことを知ったセルはかめはめ波の構えを取ると、気を最大までためて悟飯に向かって放とうとしています。
左腕を負傷してしまった悟飯はセルのかめはめ波に対抗できないと考えたのか諦めてしまい、セルに敗北宣言をしてしまいます。
(引用:ドラゴンボール35巻/100p)
ピッコロも逆転不可能な状態と自分の力のなさを嘆きながら叫び、ベジータも悟飯の腕を負傷させてしまい「お荷物」になったと思い悟飯に謝ってしまいました。
(引用:ドラゴンボール35巻/97p)
セルの想定外のパワーアップと左腕を負傷してしまったことにより、悟飯は敗北宣言をし、仲間たちももうどうしようもない絶望感に包まれていました。
しかしそんなあきらめムードの悟飯にあの世から悟空が語りかけてきたのです。
あの世から悟飯に語りかける悟空
パーフェクトセルのかめはめ波の前に全く抵抗をせず、諦めていた悟飯でしたが悟空があの世から界王様を通じて悟飯に語りかけてきます。
(引用:ドラゴンボール35巻/100p/101p)
悟空の叱咤激励によってやる気を取り戻した悟飯は片手の状態で気をためて、かめはめ波を放ち、セルとのかめはめ波の撃ち合いに突入しました。
悟空の語りかけによってかめはめ波を放った悟飯でしたが、万全の状態であるセルのかめはめ波の前に押されてしまっています。
悟飯はセルのかめはめ波の威力の前に屈してしまいそうになりましたが、悟空は悟飯を励まし続けています。
その後ベジータの援護攻撃によってできたセルのスキをついて残された力を振り絞ってかめはめ波を撃ち、セルを消滅させることに成功します。
(引用:ドラゴンボール35巻/118p)
悟空が語りかけてこなければ悟飯はセルに敗北していた
パーフェクトセルの想定外のパワーアップと腕の負傷、この2つが重なり絶望的な状況に追い込まれセルに勝つことを諦めていた悟飯を奮い立たせたのは悟空でした。
ここで前述した未来ブルマのセリフが伏線となって効いてきます。
(引用:ドラゴンボール33巻/183p)
どんなにとんでもないことが起こってもなんとかしてくれる存在である悟空は、今までどんな困難があろうと絶望しようと切り抜けてきました。
悟飯が完全に諦めてしまい絶望的な状況になっていた時に語りかけてきた悟空のおかげで悟飯は気力を取り戻し、ベジータの援護攻撃によってできたスキをついてセルを倒すことができました。
もし悟空が悟飯に語りかけてこなかったら、セルゲームはセルの勝利で終わっていたでしょう。
そんな事になったら界王様は無駄死にです。
界王様の死を無駄にしないためにも、巻き添えを食らった界王様のためにもセルを倒さなければいけないのです。