ピッコロの必殺技「魔貫光殺砲」は凄まじい破壊力がありますが、撃つためのエネルギーを貯めるのに時間がかかるという弱点があります。
ピッコロは悟空と協力してラディッツと戦う時に魔貫光殺砲を使いますが、ラディッツに当てるためには悟空が羽交い締めにして動きを止める必要がありました。
はたしてピッコロは威力はすごいものの、エネルギーを貯めるのに時間がかかる魔貫光殺砲を悟空に当てて倒せると思っていたんでしょうか、考察してみました。
ピッコロが悟空を倒すために開発した技「魔貫光殺砲」
(ドラゴンボール17巻/135p)
第23回天下一武道会決勝戦で悟空に敗れたピッコロ(マジュニア)は悟空を倒すために新技「魔貫光殺砲」を開発します。
魔貫光殺砲は額に指を当てて気をため、ためた気を指先から一気に発射するという技です。その威力は山を簡単に削り取ってしまうほどです。
魔貫光殺砲を放つ時のピッコロの戦闘力も408から1330まで上昇しています。この技をまともに食らったらひとたまりもないでしょう。
しかし魔貫光殺砲には致命的な弱点があります。
魔貫光殺砲は撃つまでに時間がかかる
ピッコロの開発した魔貫光殺砲はとてつもない威力がありますが、しばらく額に指を当てて気をためなければいけないので、撃つまでに時間がかかっていまうという弱点があります。
(ドラゴンボール17巻/p122)
魔貫光殺砲を開発したピッコロ自身もこの弱点を把握しているようで、ラディッツに向かって撃つときには悟空がしばらくラディッツと戦い、エネルギーを貯める時間稼ぎをしなければいけませんでした。
悟空の時間稼ぎによってエネルギーを貯めることに成功しますが、1発目の魔貫光殺砲はラディッツに避けられてしまいます。
そこで今度はラディッツを悟空が羽交い締めにして動けない状態にしてから、悟空もろとも魔貫光殺砲で貫いてラディッツ倒すことに成功します。
(ドラゴンボール17巻/p165)
おそらく悟空がラディッツの動きを止めていなければエネルギーを貯めるのに時間のかかる魔貫光殺砲を当てることはできなかったでしょう。ピッコロも動き回るラディッツに魔貫光殺砲を当てられるとは考えていなかったと思います。
ピッコロは魔貫光殺砲を悟空に当てられると思っていたのか
魔貫光殺砲には一発撃つまでの時間がかかってしまうという最大の弱点があり、ピッコロもこれを把握していたようです。
仮にピッコロが悟空と戦っていたとして、一体いつエネルギーを貯めるつもりだったのでしょうか。ピッコロは戦う相手を過小評価するようなキャラクターでは無いと思いますし、自分と互角の相手と戦っているときに指にエネルギーを貯める余裕を作れると考えていたとは思えません。
魔貫光殺砲は未完成の技だった?
もしかしたら魔貫光殺砲は未完成の技だったかもしれません。ピッコロも弱点のことをわかっており、気をためる時間を短縮する方法を模索していたところ、ラディッツが地球に来てしまい、戦ったところとてつもない強さだったために悟空を誘い一緒に戦うことで気をためる時間を捻出しようとしたのかもしれないです。
もちろんピッコロは魔貫光殺砲を悟空には見せたくないでしょうから、魔貫光殺砲を使うことなくラディッツを倒すことができれば、それが一番でしょう。
しかしラディッツは悟空とピッコロの二人がかりでも倒すことができないくらいに強く、魔貫光殺砲を使うことになります。
原作中ではこれ以降、魔貫光殺砲は使われることはなかった
原作ではラディッツ戦以降、魔貫光殺砲を使うことはなかったです。もしかしたらピッコロは魔貫光殺砲の弱点を克服することができずに未完成の技として封印してしまったのかもしれないですが、ピッコロはナッパとの戦いで魔貫光殺砲そっくりな技を使っていたりもします。
(ドラゴンボール19巻/p30)
この技は気をためることなく撃っているので、もしかしたらこの技が完成版の魔貫光殺砲なのかもしれません。
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